柳町、といえば大日如来がある一番丁一丁目界隈を思い浮かべますが、そこからずぅっと西に伸びる柳町通りは、五ッ橋通りで斜めに両断されてはいますが、さらに西の片平丁通りにつきあたるまで続いているのです。
むしろ、五ッ橋通りは戦後できた新しい通りなので、元々は柳町通りは途切れることなく東西に延びていたわけです。
その柳町通りの西の端、片平丁通りに突き当たる南角は、現在は放送大学の宮城学習センターとなっていますが、元は東北帝国大学の理学部生物学教室があったところ。
一部、植物標本園だった名残が見られます。
そして、柳町通りに面した北側は、ちょっとした植物園のようになっていて、見上げる樹木たち、足元の草花を楽しむことができます。
前置きが長くなりましたが、さてこの季節。ちょうど草刈りが終わってすっきりしたあしもとに尖った三つ葉がぽつんとひとつ。
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その横には、なにやら膨らみの先にシュルシュルッと長いヒゲが伸びたおもしろいかたちのものが立ってます。
これはまさに!・・・「カラスビシャク」です。
意外(?)にも、「サトイモ科」」。
カラスビシャクからは、「半夏(はんげ)」と呼ばれる漢方薬が取れるそうです。カラスビシャクが咲くころということで、暦の上では7月2日を「半夏生(はんげしょう)」と呼ぶ・・・なるほど。
暦でもわかるように、この時期はまだカラスビシャクが咲くには早いです。
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ムカゴと呼ばれるおもしろいかたちをした膨らみ、まだ細くてかたいですが、これから熟していきます。 この通り沿いでは、これからどんどんカラスビシャクが出てきて賑わってくると思います。
夏の楽しみのひとつです。