東北大学正門から入ってキャンパス内を東へ。北目町までの東西に通る道を「弾正横丁」と呼んだそうです。それは、この道の南側、正門付近にあった岩出山伊達家のお屋敷があったことからついた名前とのこと。岩出山伊達家の当主は代々「弾正」を名乗ることになっていたそうで・・・
弾正横丁を挟んで北隣には、角田の館主、石川大和の屋敷があったそうな。今の多元物質科学研究所科学計測研究棟(旧科学計測研究所)があるあたりかな?
明治初年にこの場所が陸軍省用地となったため廃道に。そのあと旧制二高が置かれたわけですが、現在金属材料研究所がある場所が当時は監獄だったそうで、その監獄と旧制二高との間に東西の新道ができ、これを監獄横丁と呼んだそうです。
そして、監獄が東北大学金属材料研究所に変わり、今では「金研横丁」と呼ぶそうですが、あまり知られてませんね。
その、金研横丁(弾正横丁新道?)の西端、南北に通る片平丁の通りに近い道路の北側は日当たりの良い斜面になっていて、みごとなアジサイが植えられています。
南向かいの小林記念園は日当たりが悪いので、アジサイの花もいまいち・・・
と、その北側(つまり南向き)の斜面に、オレンジ色がきれいなヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)が一面に咲きます。
2013年は梅雨が長引いて、7月いっぱい曇りか雨の天気が続きましたが、それがかえってこの花を引き立てます。
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写真に写っている道路が弾正横丁(と呼んでいいのか?金研横丁と呼ぶのが無難かも)、いま東を向いています。道路の向こうには東北大学片平キャンパスの北門、はるか彼方にウエスティンホテルやSS30といった高層ビルが見えています。
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写真の左側に見えているのが金研横丁、いま西を向いています。
この斜面、春にはツクシがにょきにょき、5月にはシャガ、6月後半頃からはアジサイ、そしてこのヒメヒオウギズイセン・・・意外と目を楽しませてくれるスポットです。