このブログでもたびたび登場する、東北大学片平キャンパス北西隅にある旧理学部生物学教室の標本園(樹木園)について、あらためてご紹介しようと思います。
ここには、りっぱな立て看板があって、この場所の歴史が説明されています。
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内容は以下の通りです。
この庭園は、大正11年(1922)東北帝国大学理学部生物学科の創設と共に作られた樹木園を生かして、平成7年(1995)に建設した。昭和44年(1969)まで、この地区には生物学教室があり、多くの樹木を集めていた。庭園内のアキニレ、片平会館入口のハリグワ、片平小学校に面した通りのヒイラギやユリノキなどの樹々は、明治35年(1902)に政岡(伊達綱宗の側室三沢初子、歌舞伎伽羅先代萩ではわが子を犠牲にして伊達家安泰をはかったとされる)の記念植物園を造るために伊達家が各地から集めたものを移植したと伝えられている。 東北大学
もともとは、伊達家重臣の武家屋敷だった(はず)のこの一角に、明治になって伊達家が収集した樹木が通り(柳町通り)沿い、つまり北端に並べて植えられ、その後大正になって東北帝国大学ができたときに樹木園となり、昭和になって理学部が北青葉山キャンパスへ移転した後はたんなる庭園となっていたものを、平成になってあらためて記念植物園として整えた・・・というかんじでしょうか。
しかし、そんな歴史ある記念植物園であるにもかかわらず、私の目にとまるのはそれら樹木ではなく、そこにからみつくセンニンソウだったりするわけです。
しかもこの時期、センニンソウは花の季節というわけでもなく、ただただ枯れた蔓がからまるのみ・・・
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まだたくさんの、白い綿毛をつけた実がなってます。
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XZ-2, P1155781 |
いい風情。
しかし、こんな寒い季節に樹木園に入り込み、枯れたつるをのぞき込んでいる姿は、端から見れば奇っ怪でしょう。
このセンニンソウ、
花の季節にはまたきれいな姿を見せてくれるのですよ、念のため。