仙台市青葉区柳町には、「お大日さん」と呼ばれている大日堂があります。
正式には、「柳生山教楽院大日如来堂」というそうです。
敷地は大変狭くて、小さなお堂と「未・申年生まれの守り本尊」ということから大きなひつじ、さるが狛犬のごとく左右に鎮座しています。
私は干支が申(さる)ですので、お参り、そしてお札をもらいに出かけました。
近所にある二十三夜堂(こちらは午年の守り本尊)の前を通って行ったのですが、こちらも負けず劣らず小さいお堂なのにすごい行列になっていて、「お大日さんは大丈夫かな」と少々不安になりましたが、行ってみるとその不安は的中!やっぱり行列ができていました。
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入口には昔風の門松。門柱に松の枝と笹の枝をくくりつけてあります。
中に入ると、行列の左手には火が焚かれていて、意外と境内の中は暖かかったです。
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行列に並んで、ひつじとさるの間を通ってお堂の前へ行き、お参りしてから左手のお札渡し所でお札やお守り、おみくじなどを買います。
私も、お札をもらってきました。
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木のお札(1,500円)と紙のお札(700円)がありましたが、迷わず「紙」。
ビニールの袋に入っていました。
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今年一年、いいことがありますように。
袋には、お大日さんの縁起が書かれていました。抜粋しますと・・・
「柳町大日堂の縁起
当柳町は、伊達政宗公によって米沢から岩出山、仙台と移ってきた町人町で、昔は御譜代町と称した。慶長六年正月政宗公仙台城下都市計画にあたり、町割り使用した縄の一部をこの土地に厚め焼き灰を埋めた所に城下鎮護のため堂を建て、大日如来を安置したといい伝える。
別当を柳生山教楽院と号し、京都醍醐の三宝院に属する当山派の山伏寺で、元祖の昔から連綿として栄え、一朝時ある時は伊達家の間謀を任務とし、平常は寺子屋を開いて町内児童の教育に当った。堂の東を教楽院丁と称するのは別当時の名に因んだもので、別当大日柳町とも称する。
堂は柳町の大日さんとして、昔からひつじ、さる歳生まれの守り本尊として、市民に親しまれた。
大正八年三月二日南町の大火並びに、昭和二十年七月九日の戦災に焼失し久しく仮堂であったが、町内の努力によって、昭和二十八年七月現在の堂を再建した。
大日堂」
けっこう由緒正しいお堂なんですね。
しかし、ここが山伏寺だったというのは驚きです。
今のお大日さんの様子からは想像できません。