2012年11月28日水曜日

仙台市保存樹木のメタセコイア

現在、仙台市内には東北大学のキャンパスを中心にたくさんのメタセコイア(あけぼの杉)並木があります。
有名なのは、片平キャンパス北門を入ってすぐのところにある並木ですが、実は同じ片平キャンパス内に、仙台市の保存樹木に指定されたメタセコイアの木があります。

RICOH GXR, R0013302
樹齢約27年というこの木、植えられたのは最近のようですが、この樹齢27年というのはどの時点での数字なのか、はっきりしません。
昭和50年に保存樹木に指定されているのですが、その時点で27年経っていたとすれば昭和23年ということになります。

しかし、メタセコイアの木は生きた化石ともいわれ、中国で発見されたのが昭和20年、アメリカで育てられて日本に送られたのが昭和25年だったといいますから、それでは計算が合いません。
この「保存樹木」の札が立てられたときの樹齢なのでしょう。でもそれがいつかは分かりません。

でも、この片平キャンパス内だけでも、すくなくとも立派な並木が2、3カ所にあるにもかかわらず、一本ぽつんと立っているこの木が指定されているところをみると、おそらくこの木はアメリカから日本にやってきた3本の木のうちの1本なのではないかと思われます。

ここは放送大学宮城学習センター、すなわち東北帝国大学理学部生物学教室があった場所です。たぶんまちがいないでしょう。

さて、前置きが長くなってしまって肝心の木の写真がまだでした。

RICOH GXR, R0013304
RICOH GXR, R0013303
並木も美しいですが、狭い間隔で並べられているために、横にひろがる枝が切られています。
この木は一本で立っているので、枝はカットされることなくのびのびとひろがっています。

東北大学片平キャンパス北門近くのメタセコイア並木

東北大学片平キャンパス、一番町通りを南に行ってつきあたる北門を入ってすぐ左手に立ち並ぶメタセコイア(あけぼの杉)の並木については、以前にもこのブログで取り上げました

そのときは、5月だったので青々としていましたが、いまは秋ですのでいい具合に色づいています。

E-5, PB240245
こちらは、北門からキャンパス内に向かって撮った写真です。
道路の右側奥のほうには黒松の並木もあります。

E-5, PB240248
こちらはキャンパス内から北門に向かって撮った写真です。
今年は全体的に紅葉の色づきがイマイチなのですが、このメタセコイア並木もご多分に漏れず、もうだいぶ葉が落ちているのにまだ緑色の葉が一部残っています。

これらの写真は2012年11月24日に撮影したものです。
葉がすっかり落ちてしまうと、いよいよ冬!という雰囲気が出てきます。

【追記】
これらの写真を、桜の木の紅葉などと一緒に組写真にしてFotoPusギャラリーに投稿しました。
よろしかったらそちらも訪ねてみてください。
投稿作品はこちらです。

片平丁通り沿いの紅葉

今年は、秋に冷え込む日が少なかったせいか、仙台市内の紅葉の色づき加減がイマイチな気がします。

今日、2012年11月28日のお昼休みに、片平丁通りを散歩しました。

仙台高等裁判所(旧原田甲斐邸跡)のモミジはこんな感じでした。

RICOH GXR, R0013299
もうすでに、葉が落ちたりしているのですが、それでもまだ赤くなりきっていない葉が多いです。
南へ向かって歩き、こんどは放送大学宮城学習センター(旧東北帝国大学理学部生物学教室)へ。

RICOH GXR, R0013301
こちらも、赤の濃さが足りないような・・・
去年の同じ時期にも同じようなお散歩をしたのですが、そのときの記事を見ても、やっぱり今年はイマイチなんだと再認識させられます・・・

このまま中途半端な色づきで、落葉してしまうのか。
ちょっと残念な気がします。

東北大学片平キャンパス、桜の紅葉も終わりか

今日、2012年11月28日は
昨日初雪が降った寒さがうそのように穏やかに晴れた仙台。

RICOH GXR, R0013292
東北大学片平キャンパス中央にある桜は、花の時期には学内はもとより、一般の人にも親しまれる花見スポットとなりますが、いまは静かです。

紅葉も終わりに近づいたか、だいぶ葉が落ちました。

RICOH GXR, R0013293
桜の木が枝だけになると、やってくる鳥たちがよく見えます。
スズメやヒヨドリはポピュラーですが、名前の分からない小柄な鳥が気になっています。
まだまともな写真が撮れていないので、調べようもないのですが、そのうちなんとかしたいと思っています。

2012年11月12日月曜日

宮城県スポーツセンター跡

全国的に有名な仙台城大手門脇櫓は、仙台市街から大橋を渡って坂を登ったところにありますが、坂を登らずに右へ入ると、かつては右側に宮城県スポーツセンターの体育館がありました。

大相撲の仙台準場所が開催されたり、さまざまなスポーツイベントがそこで行われていました。

今は、その宮城県スポーツセンター(通称「県スポ」)は取り壊されて跡形もありませんが、先週末(2012年11月11日(日))に写真を撮りました。

E-5, PB110234

写真向かって右の坂道は、大橋へと通じています。左の道は北へ向かって宮城県美術館や仙台二高、さらに澱(よどみ)橋を渡って柏木に抜けます。
県スポがあった場所の下には、地下鉄東西線が通る予定で、現在工事が進んでいます。

2012年10月27日土曜日

昔の評定河原橋

私の写真歴は、中学生のときに父に買ってもらったRICOH XR-500(リコーのサンキュッパ)とともに始まり、高校1年生のときに雑誌のモニタープレゼント(一年間使ってアンケートに答えるといただけちゃう、というプレゼント)に当選して手に入れたOLYMPUS OM-2 spot/programでさらに写真が身近になり、社会人になって数年経つあたりでデジカメに移行するまでのあいだはずっと銀塩フィルムのお世話になってきました。

たいしたものは撮っていませんでしたが、たまにスライドフィルムをカメラに装填し、原付バイクや車でちょっと出かけて景色などを撮ったりすることもありました。

一枚ずつマウントに入れ、箱に収めていましたが、高校生~社会人の各時代に撮影したものがごちゃごちゃに混ざってしまっていて、いつ撮ったかよくわからないものもありました。
しかし、見るとカビが生えてしまったものもあったりして、これは早急に何とかしなければ!と、カメラ店へ持ち込み、デジタル化してもらうことにしました。

先日出来上がったのでみてみることに。
期待していたほどの画質ではなかったので若干がっかりでしたが、まあ仕方がないですね。

その中に、一枚だけ昔の評定河原橋と広瀬川が写った写真がありました。


今の青色の評定河原橋ではなく、懐かしい赤色の橋です!
今年のはじめにも、片平丁から見下ろした写真を話題に出しましたが、橋だけでなく川の様子も今とは違いますね。
まず、川の流れが違う。そして河原にほとんど大きな木が生えていない。
ちなみに、現在の評定河原橋と広瀬川の様子はこんな感じです。


2012年1月2日に撮影したもので、先の記事で紹介した写真と同じです。
このあたりの詳細は、日記ブログにも書いたのでそちらもご参照ください。

今も仙台の街は日に日に変わっています。
いまは当たり前でも、何年も経って見てみれば懐かしくなるかもしれません。

ふだんからいろいろ撮っておこう、と改めて思いました。

2012年8月25日土曜日

緑水庵の池工事中 -2012/08/21

8月21日(火)、月二回の緑水庵庭園公開の日です。
お昼休みに、カメラを持って出かけました。
すると・・・

E-5, P8218785
水が抜かれている・・・

E-5, P8218782
完全に崩れて(崩されて?)いた石の橋はちゃんと据えられています。
・・・?
何やら字が書かれた黒板が。


「良覺院丁公園石組補修工事」
「石組据付作業」
なるほど。池の周りの石組みを直しているのですね。

E-5, P8218780
石組据付作業をされている方もいらっしゃいます。
脇には石灯籠も。
ふと脇を見ると、

E-5, P8218781
「良覺院丁公園石灯籠補修工事」
「石灯籠補修設置作業」
とあります。
こちらは、もうすでに作業終了したようですね。

・・・工事現場の写真ばかり撮っていても仕方ないので、せっかくですから庭園の中を少し楽しんでみましょう。

池の畔には、石をくりぬいて水を溜めた、手水(?)があります。ちょうどその上に覆い被さっていた木の枝、葉に日が当たって輝く姿が水に映っていました。

E-5, P8218786
上を見上げると、

E-5, P8218789
こんな感じでした。
池に水が張られていれば、その水面に反射した日光が、木の葉を下からゆらゆらと照らしてきれいなのですが、水がないのでそれは見られませんでした。残念。

でも、直射日光に透かして見える木の葉も美しいです。

E-5, P8218790
よく見るとバックがマンションなんですが・・・

緑水庵の茶室では、お茶が振る舞われます。300円。
私はまだ未経験ですが。

緑水庵(良覺院丁公園の一部?)は、北東に茶室があり、南側に石橋で区切られた池、北西には東屋があります。その東屋脇から茶室のほうをみると・・・

E-5, P8218792
こんな感じです。
ほかにも、緑水庵関連の情報は別のブログにも書いてますのでよろしければご覧ください。
2012年8月8日の日記
2011年11月29日の日記
2011年10月4日の日記
2011年7月4日の日記

2012年8月19日日曜日

サンモール一番町のからくり時計が・・・

今日(2012年8月19日)の河北新報WEBニュース

仙台・サンモール一番町商店街 「からくり時計」撤去へ

・・・!
なんと衝撃的なニュースでしょう。

2カ所ありますが、いずれも1986年に設置されたとのこと。
私が仙台に来たのは1988年ですから、その2年前ですね。

ここしばらく、時報を知らせてくれなくなっていましたが、不具合が出始めてから5年、完全に動かなくなってからでも3年にもなっていたのですね。

代わりのからくり時計が設置されればいいのですが、どうもそれは望み薄のようです。

ということで今日、記念に写真を撮ってきました。

RICOH GXR, R0012425
こちらは、南側ブロック(南町通りと青葉通りのあいだ)にあるからくり時計です。
下のテントは、毎週末開催されているマルシェ(出店)です。
後ろにはかつて、丸善のビルがあったのですが、いまはビルがすっかり撤去されて青空駐車場になっています。

丸善ビルの地下にあった居酒屋「養老の滝」は、「養老に寄ろう!」とかいってよく出かけたものでした。

さてからくり時計のほうですが、扉がちょっと半開きになっています。それがかえって哀愁を誘います。

RICOH GXR, R0012426
こちらは北ブロック(青葉通りと広瀬通のあいだ)のほうです。
藤崎デパートの横にあります。
こちらも扉が半開き。動き出すとパタッと扉が回ってからくり人形が顔を出す仕掛けだったのですが・・・

9月には撤去されるとのことなので、この姿が見られるのもあとわずかです。

2012年8月18日土曜日

北門食堂再生の記録 -2011/08/30旧食堂解体工事中

今は新しい食堂が建って、「さくらキッチン」「レストラン萩」となっている、東北大学片平キャンパスの北門食堂。

古い建物はもうすでに取り壊されて、かつて食堂があった場所にはゲストハウス建設が進んでいます。

去年(2011年)の写真を見ていたら、古い建物を壊している途中の現場写真が出てきました。

E-420, P8306398

E-420, P8306399
もう少し建物の姿がわかる状態のときに撮っておけばよかったのですが・・・けっこう進んじゃってますね。

今日も、良覺院丁公園のシモツケ -2012/08/17

今日も、昼食後のお散歩で良覺院丁公園を通りかかりました。
ヤツデの葉についたセミの抜け殻を鑑賞したあと、昨日みつけたシモツケの花にまた今日もレンズを向けます。

撮影機材は最近お気に入りの最新一眼レフOLYMPUS E-5とオールドレンズRICOH XR RIKENON 50mm F2Lとの組合せ。

E-5, P8178560
ほかの花よりあたまひとつ上に出ているのっぽさんです。この花はかなり色が白くなっています。開いてから日が経っているのかもしれません。

E-5, P8178567
こちらは控えめに、足もとで咲いていた花。
このRICOH XR RIKENON 50mm F2というレンズは、もう30年も前の古いものですが、安いのに写りがよいことで有名で、「和製ズミクロン」などと呼ばれたほどの、隠れた名レンズなのです。

絞りを開けて、被写体にグッと近づいて撮ると、独特の雰囲気が出ます。特に、日当たりの良い条件で引いて撮った上の1枚目のような場合よりも、ちょっと薄暗い中で明るい被写体に近づいて撮った2枚目のようなシチュエーションが、もっとも「らしさ」を発揮するようです。

良覺院丁公園にて -2102/08/17

昨日も通りかかってシモツケの花を楽しんだ良覺院丁公園に、今日も出向いてみました。
公園の南端は植え込みがありますが、その東の端にはみごとなヤツデがあります。その天狗のうちわのような葉を見てみると・・・

E-5, P8178556
ひとつの葉にふたつもセミの抜け殻がついていました。
すぐ下の地面にも、なかよくふたつの穴が開いていたので、もしかしたらその穴から出てこの葉にしがみついて脱皮したのかもしれません。

良覺院丁公園のシモツケ -2012/08/16

良覺院丁(りょうがくいんちょう)公園は、私の平日お昼の散歩コースのひとつになっています。
片平消防署と道路を挟んで北向かいにあり、西には馬上蛎崎(うばがみかきざき)神社、東には緑水庵茶室&庭園があります。

仙台市HPの紹介では、良覺院丁公園=緑水庵という扱いになっていて、肝心の公園について説明がまったくありませんが、ブランコやジャングルジムなど子供向けの遊具がある、文字通りの公園が奥のほうにあって、手前にはちょっとしたベンチがあったり、公衆便所があったり・・・というこざっぱりした公園です。

南側の道路(五ッ橋通り)に面して植え込みがあり、ボケヤツデオオイヌノフグリやタネツケバナ、キュウリグサなどの野草も楽しめます。

さて、この日は真夏らしく暑かったのですが、お昼からは曇ったりして少し過ごしやすくなりました。
お散歩で通りかかった良覺院丁公園で、一斉に咲いている薄ピンク色の花が目に留まりました。道路の反対側を歩いていたのですが、思わず信号を渡って公園のほうへ向かってしまうほど目立っていました。
あとで調べてみると、これはシモツケ(下野)という名前なのだそうです。名前の由来は、「下野国に産したから」・・・単純明解というか、適当というか、ひねりがないというか、なんともかんたんにつけられてしまった名前ですね。

E-5, P816837
この植え込みは、道路からひざの高さほど高くなった土の上にあります。この花自体の高さは7~80センチくらいでしょうか。

背景に見えているのは馬上蛎崎神社の境内です。

E-5, P8168539
近づいて見ると、固まって咲いている小さな花の色に、白っぽいものと少し濃い色のものがあることがわかります。

E-5, P8168542
つぼみです。
かなりしっかりと濃い色です。

E-5, P8168544
どうも、つぼみから開いたばかりのときは濃い色で、それから開ききると色が薄くなってくるようです。

ウィキペディアによれば、「北海道から九州にかけての日本各地、朝鮮および中国の山野に自生する。」とありますが、「成木の樹高は1mほどであり、初夏に桃色または白色の集合花を咲かせ、秋には紅葉する。」と、あまり大きくならず、夏には花を楽しみ秋には紅葉が楽しめるというところから、「古くから庭木として親しまれてきた。」というのも納得です。また「耐寒性が強い」ともあり、そんな点からこの良覺院丁公園にも植えられているのでしょう。

これだけ咲いていても、それほど香りはしませんでした。イボタノキネズミモチなどのモクセイ科の花のような強い香りを出すものとは大きく違いますね。

2012年8月16日木曜日

東北大学中央体育館ようやく使用可能に -2012/08/12

7月半ばの時点では、とても修理が終わりそうにない状況のように見えた東北大学片平キャンパスにある中央体育館。

すでに使用可能な状態となり、学友会卓球部が川内での間借り状態から活動の場を片平に戻しているとのお話を聞き、8月12日(日)に行ってみることに。

by RICOH GXR
正面玄関の扉が開いています!
メインフロアへ入る前に、ちょっと寄り道。

by RICOH GXR
シャワー室です。
思っていたよりずっときれいになっていました。
これならば、シャワーを使う気になります。

私が学生のときは、もうちょっときれいじゃなかったような気も・・・

一番手前が「使用禁止」というのは、ちょっといただけないですね。
でも、なかなかのシャワールーム、と思いきや

いま入ってきた入口を振り返ってみると・・・

by RICOH GXR
「ぎゃーっ!」
震災でひび割れた壁に、テープでマーキング。
まだ修理完了していないようですね。

by RICOH GXR
体育館のフロアは、意外と(?)明るかったです。
ただし、真ん中は明るさ十分でしたが、壁際のほうは昔と同じで薄暗い。

床は昔のままです。
でも、学生さんに聞くと、川内の体育館ではつるつると滑りやすかったので、こちらの滑らない床のほうがよいとのこと。

by RICOH GXR
卓球台は、20年前に使っていた「ばってん木の脚の上に木の板を乗せる」やつではなく、「折りたたみ式キャスター付き」の今風のものになっていました。

by RICOH GXR
水銀灯とナトリウム灯の照明。
ひとつも切れず、全部点灯しているのを初めて見ました (^^;

とにもかくにも、なんとか活動の場を片平に戻すことができてよかったですね。

by RICOH GXR
この写真はおまけ。
川内キャンパスの厚生会館前に立てられていた、いま九州大学で開催中の第51回 七大学定期戦(七帝戦)の看板。
8月12日現在、東北大学は総合5位とのこと。

卓球部は来月九州へ乗り込むのですが、ぜひがんばってください。

2012年8月6日月曜日

片平公園(片平市民センター)から広瀬川霊屋橋方面を望む -2012/08/05

GXR-S10, R0012257
2012年8月5日、仙台七夕祭りの前夜祭、花火大会の日です。
そんな日にもかかわらず(というか、そんな日であることをすっかり忘れて予約していた)、初めての成分献血をしに、「杜の都献血ルームAOBA」へ行きました。
(そのときの様子は別ブログで紹介しています)

献血を終えて、片平市民センターの公園へ。
上の写真のように、片平は西側に広瀬川が流れていて、その崖の上に開いた平地です。民俗学者、柳田国男が雑誌「歴史地理」に連載した「地名雑考」という論稿によれば、

「・・・日本人は最初から稲を栽培する民族である。神を祭るに必要なるミキとミケを始めとし出来る限りは自分も米の飯と酒とを食べた故に、必ず水田の近き所に邑落をつくることを要とした。語を換えて言はば、能ふ限り水の害を避けて、能ふ限り水の利に就くには、近く平野に臨める丘陵の傾斜地、即ち片平の地を求めねばならなかったのである。」

つまり、片平とは平野を臨む丘陵の傾斜地のこと、と。
いま「片平」と呼ばれている場所は平坦で、傾斜地という感じはあまりありませんが、霊屋橋に降りていく米ヶ袋のなだらかな坂を歩くと、なんとなく傾斜地とも感じられます。

斜面に茂っているのは萩、まだ少し花が残っていますがほとんどしおれて茶色くなってしまっています。
萩といえば秋のイメージ(くさかんむりに秋となっているくらいですから)ですが、ここの萩は7月に花が咲いているようなのです。
去年の7月にも、そのことに触れました。(記事はこちら

写真に写る橋は霊屋橋(おたまやばし)です。
対岸(霊屋下)方面から撮ったことはあります(この記事の2枚目の写真)が、片平側の崖上から撮ったアングルは初めてかもしれません。

この写真を撮った場所のもう少し右手に、少し小高くなった場所があり、その上に少し大きめの東屋があります。そこでは、近所の何組か、家族連れで陣取って楽しそうにワイワイやっていました。
この公園(通称片平公園)からは、七夕祭りの花火が見えますので、その準備かもしれません。

片平公園には、ほかにも臥龍梅(がりょうばい)や桜、サザンカなどが植えられていて、四季を通じてさまざまな花が楽しめます。

2012年7月17日火曜日

東北大学片平キャンパスのネムノキ -2012/07/16

以前紹介した、東北大学片平キャンパス南エリアにある「サークル棟」。

by OLYMPUS E-5 + ZD12-60, on 2012/05/24

中央エリアのサークル棟は、もう少し新しいので比較的きれいですが、こちらは年季が入りすぎてかなりヤバイ感じです・・・

さて、このサークル棟の前に大きな木があります。
いつもはそれほど気にしていないのですが、この日は自然に目が行きました。
というのも・・・

by RICOH GXR + S10, on 2012/07/16
南門からキャンパス南エリアに入ってすぐ左へ、東に向かって進むと
木に花がいっぱい!
この木がネムノキだったことをあらためて実感させられます。

ちなみに、右の白い建物は東北大学電気通信研究所(通称「通研」)です。あまり知られていないかもしれませんが、ここは「光通信発祥の地」なのです。
この通研で、はじめて光ファイバーが開発されたんですよ。

by RICOH GXR + S10, on 2012/07/16
ネムノキの花は、マメ科の遠い親戚とは思えない独特の形です。

by RICOH GXR + S10, on 2012/07/16
ちょっと回り込んで、北の方を向いて撮った写真です。
左手前にネムノキ、奥にサークル棟、そして道路を挟んだ向こうには東北大学多元物質科学研究所(通称「多元研」、旧素材工学研究所(素材研)、さらに遡って旧選鉱製錬研究所(選研))の建物、さらに遙か後方には、東北学院中学・高校跡地に建てられたウエスティンホテルが入るトラストタワービルとその右(木で隠れてしまってますが)に、宮城女子大学跡地に建てられたSS30(住友生命仙台中央ビル)が見えています。

SS30は、私が仙台に来た翌年1989(平成元)年青葉城址の伊達政宗騎馬像がある展望台から仙台市内を見下ろしたとき正面に見える、シンボルマーク的存在でしたが、トラストタワービルが手前にどーんと建てられた2010(平成22)年8月以降は、青葉城址から見ることが出来なくなりました。

東北大学片平キャンパスの南エリアは、青葉山ゴルフ場跡に建設される新キャンパスへの片平キャンパス全面移転計画のなかで、土樋にある東北学院大学に売却されることになっていましたが、その後通研が移転しないことになって、売却は「南エリア全体」から「南エリアの南半分」に縮小されたとのうわさを聞いています。

売却予定地には、先にこのブログでも紹介した「SKK」(旧仙台高等工業学校)の建物があります。
将来、この東北大学片平キャンパス南エリアがどう変わっていくのか・・・気になります。

東北大学中央体育館のいま -2012/07/16

以前、東北大学片平キャンパスにある中央体育館の様子を紹介しました。
(記事はこちら
このときは5月下旬、あの震災から1年2ヶ月ほど経ったあとでしたが、他の研究施設や教育施設に比べて学生の課外活動のための設備の修理、復旧はどうしても後回しになっているようで、ほとんど作業が進んでいない状況でした。

それでも、「7月には使用可能になる」とのうわさを聞き、すでに7月も半ばとなった今日、再び様子を見に行きました。

by RICOH GXR + S10 on 2012/07/16
正面入口です。
2ヶ月前とほとんど様子は変わってません。
本当に作業していたのでしょうか?

on 2012/05/24
これは5月に見に行ったときの様子。今回はパイロンがなくなっていたので少しは進展している?
写真に納めるのを忘れてしまいましたが、正面入口奥に組まれていた足場はなくなっていました。
体育館の内部は前回のままのようで、だんだん不安が募ってきました・・・

by RICOH GXR + S10, on 2012/07/16
窓は、ガラスが割れていたり、ガラスの代わりにアクリルで間に合わせていたり、それすらもなく穴になっていたり・・・
これは、震災以前からのことですが、「震災による被害の復旧」ということは、震災が原因でないこれらの不具合には手をつけないということ?

by RICOH GXR + S10, on 2012/07/16
裏手に回ると、前回は足場で囲まれていたために見えなかった部分が作業終了して、破損部分を板で覆った様子が見られました。
かなりいいかげん(失礼)な処置のように見えますが・・・

by RICOH GXR + S10, on 2012/07/16
足場は解体されたものの、まだ資材が積まれたままでした。

今日、様子を見て感じたのは、「まともに使えるようになるのは、まだまだ先のようだ」
(そもそも、ちゃんと使えるようにしてもらえるのだろうか?(やる気あんのか?)という大きな疑問も感じられます)

しかし、もと東北大学の中央図書館だった歴史的建物である東北大学史料館も、ようやくこの8月から本格的修理が始まるとのことですので、こんなものなのかもしれません。

気長に待つしかないようですね。

2012年7月1日日曜日

小川記念園

東北大学片平キャンパスの片隅に、「小川記念園」(通称“三角公園”)があります。
東北帝国大学第4代総長、小川正孝先生の功績を記念して昭和7年につくられた記念園です。
2012年2月27日の日記
2012年5月14日の日記

by RICOH GXR + S10 on 2012/06/08

写真手前の道が片平丁通りで、右の方へ行くと東北大学片平キャンパス正門に出ます。左手にある奥へ続く道は東北大学片平キャンパス北門へと通じます。


この写真は、東北大学史料館のホームページにある、写真データベースから拝借したものです。
右に小川記念園ができて間もない、戦前期の写真とのこと。
左手奥に写っているのは、理学部地質学科の建物だそうです。今は金属材料研究所の一部になっています。