2011年12月1日木曜日

最近の緑水庵~水を抜かれた池~ -2011/11/29

11月29日のお昼、緑水庵に行ってみました。
OLYMPUS E-420, E-620そしてFujifilm FinePix F11と、カメラを3台持って向かいます。

今回の記事では、コンパクトデジタルカメラ F11 で撮った写真を掲載します。

なんと、今日は定期の公開日でないにもかかわらず門が開いています。ラッキー!


これは裏門です。すでに庭の中に入っています。
塀の向こうは良覺院丁公園です。向こう側は日当たりがいいです。



なんと、池の水がすっかり抜かれていました。
立て看板には・・・

お知らせ
池の改修工事のため、当分の間、池の水を抜いております。
危険ですので、池の周辺部には立ち入らないようご協力ください。
平成23年11月11日
青葉区建設部公園課

と書かれていました。
管理人さん(?)に聞くと、やはり3月の地震で石積みに隙間ができてしまったそうで、それを直すとのこと。なんと「来年2月」までかかるそうです。

さらに聞けば、この池の水はもともと湧き水で満たされていたそうですが、周辺のマンション建設などの影響で止まってしまったそうです。

そこで井戸を掘り、地下水をくみ上げて池を満たすようにしたとのことです。最近の地下鉄東西線工事で、井戸の水位が変動しているそうで、仙台市が定期的にチェックしているんだそうです。
来年2月に、きれいに修復された池を再び見れるまでお預けです。

10月に来たときはまだ池に水があり、アメンボがすいすいと泳いでおりました。
記事参照

今は・・・


こんな感じに。
なお、水を抜くときに鯉や金魚などの魚を集めたら、思った以上にたくさんいてびっくりしたそうです。


緑水庵の茶室です。
すぐ横に無粋な(失礼)マンションが建っていてちょっと残念ですが。

中には入ったことがありませんが、いつかお茶をいただきに上がりたいと思います。

【後日追記】
このときの様子は、別の日記にも書いていますのでよろしければご参照ください。

緑水庵の庭 -2011/10/04

少し時期がさかのぼるのですが、今年の10月4日(火)公開日だった緑水庵(仙台市青葉区片平1丁目2-5)に行きました。
公開日が平日、しかも月に2日(第1,第3火曜日)しかなく、自分の都合や天候など条件が揃わないとなかなか撮影のチャンスがない、緑水庵敷地内の庭園。

天気も良く、条件は上々です。

庭には、池があります。そしてその池に対して不釣り合いなほど大きな石灯籠がいくつも。
聞くところによれば、もとは現在よりはるかに大きな敷地面積があったそうです。

E-420, PA047806
OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO SUTO-S 50mm F1.8
F4, 1/80sec (-1.0EV), ISO400

かつての広大な庭園を彷彿とさせる大灯籠です。
池の水面にはたくさんのアメンボがいました。

E-420, PA047807
F4, 1/400sec (-1.0EV), ISO400

マンションの姿が写り込んでいるのが少々残念ですが・・・
周囲をマンションに囲まれているために、日当たりがあまり良くありません。
ですが、「だからこそ」という光の具合を楽しむことができます。

E-420, PA047810
F2.8, 1/2000sec (-2.0EV), ISO100

絞りを開き、照らされた葉が白飛びしないようにアンダー補正をかけるとシャッター速度が速くなりすぎるので、ISO感度を落としました。

E-420, PA047812
F2.8, 1/1000sec (-2.0EV), ISO100

間から青空も覗いています。

E-420, PA047819
F1.8開放、1/4000sec (-1.0EV), ISO400

これは、池の上に覆い被さる木の葉に、水面から反射した陽の光が当たってゆらめいているようすを撮った(つもり)なのですが、よくわかりませんね。

2011年11月29日火曜日

お昼の散歩 -2011/11/28

この日は、お昼に仙台タウンを歩いてみました。
FujifilmのFinePix F11を携えて・・・

最初のショットは「東二番町通り」仙台中央郵便局付近です。


今年の紅葉がイマイチなのを象徴するようなイチョウ並木。
黄色く色づき切っていないのです。
そのまま落ちてしまうのではないか・・・

続いては、地下鉄東西線の工事現場、一番町駅付近です。


りそな銀行の並びには仙台信用金庫やタカノクリーニング、中島シューズなどがあったのですが、すべてなくなりました。
サンモールのアーケードが露わに。

一番町駅はどんなふうになるのでしょうか。

このままずっと青葉通りを西へ進んで、晩翠草堂へ。



「荒城の月」作詞で有名な土井晩翠ゆかりの場所です。



説明を書いたりっぱな看板が。

さらに西へ向かい、「晩翠通り」を渡っていくと、毎度おなじみ「緑水庵」入り口の案内板が。



先日の記事では反対側の看板を紹介しましたが、こちらは青葉通り、緑水庵に北側からアプローチする入り口です。
背中が見えている自転車のおじさんのあとからついていくと・・・



緑水庵の門にたどり着きます。
この先の道を抜ければ、五橋通り側へ出ます。



門は閉まっています。
公開は毎月第一・第三火曜日です。

この門の右手に植えられている白いツバキ(サザンカか?)を以前紹介しました

五橋通りに出て、また西へ向かうと良覺院丁公園があります。


白い塀は緑水庵を囲むもので、あの塀の向こう側が庭園です。
右にも左にも、マンションが取り囲んでいます。
ここから見える紅葉の木は、日当たりが良いからか比較的鮮やかに色づいていますが、庭園内は日当たりが良いとはいえず、色づきがイマイチです。
今年に限ったことではないようですが・・・

この写真の右側隅には公衆便所があり、その前にはヤツデの花が咲いています。

左手には、馬上蛎崎(うばがみかきざき)神社があります。この神社については別ブログの記事で以前紹介しました。

信号をわたり、片平消防署の横を南へ向かって歩いて行くと、高等裁判所(もと原田甲斐邸跡)を過ぎ、片平丁小学校を過ぎて、放送大学宮城学習センター(旧東北帝国大学理学部)に。



自由に敷地内に入ることができ、紅葉がキレイです。
今はピークを過ぎていますが、天気が良い日にはまだまだ撮影対象です。
これも過ぎると、東北大学金属材料研究所の駐車場を横目に信号を渡ります。

その角に小さな公園が。
小川記念園です。


東北帝国大学第4代総長、小川正孝先生を記念して1932(昭和7)年につくられた公園だそうです。
春にはツツジが、梅雨時にはアジサイがキレイに咲きますが、今の時期はめぼしい花がないのでいつも素通りです。

そしてお散歩も終盤、東北大学正門から入ってゴールです。

2011年11月27日日曜日

緑水庵の紅葉 -2011/11/27


E-620, PB270633
 OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD
54.0mm F3.5, 1/50sec (-1.0EV), ISO400

ときどき近くを通りかかったときはなにげにチェックする緑水庵
このブログで取り上げたのは4ヶ月半ほど前の7月上旬でした。(記事はこちら

緑水庵は表通りから中へ入ったところにあるので、ほとんどの方は近くを通っても気づかないのではないでしょうか?



Fuji finepix F11, DSCF3562
 緑水庵を含む良覺院丁公園は、北の青葉通り、南の五橋通りに挟まれています。
この案内板は、五橋通り側のものです。青葉通り側の入り口にも同様の案内板が出ています。

マンションに挟まれた細い路地を覗いてみると・・・



Fuji finepix F11, DSCF3563
向こう側の突き当たりに白い塀、そして木々が茂っているのが見えます。これが緑水庵の庭園です。

この日は日曜日でしたので、一般公開はされておらず門は閉められていましたが、茶室の中は照明が点いていましたのでお茶会か何かが予定されていたのかもしれません。

緑水庵の庭園は、周囲をマンションに囲まれているのでなかなか日が当たりません。
たまたま通りかかったとき、ちょうど日が射して庭園の木の葉をところどころスポット状に照らしていました。
あいにくそのときはコンパクトカメラしか持っていませんでしたので、(それでもとりあえず何枚か撮りましたが)急いで一眼レフカメラを取りに行きました。

戻ってきてみると、まだ日は陰っておらず、しばらく塀の外から撮影しました。その間にも刻々とスポット照明の位置は動いていきます。

E-620, PB270608
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD
50mm F4.5, 1/250sec (-0.7EV), ISO400

E-620, PB270639
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD
200mm F3.5, 1/640sec (-1.0EV), ISO400

E-620, PB270640
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD
200mm F3.5, 1/800sec (-1.0EV), ISO400

ご覧の通り、葉の色がイマイチなのが残念ですが、全体的に暗い中で日を受けて明るく浮かび上がる葉はやはりキレイです。

ちなみに、撮影中にヒヨドリが飛んできて枝にとまりました。

E-620, PB270620
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD
200mm F3.5, 1/80sec (+0.7EV), ISO400

何枚かチャレンジしたのですが、目にピントがきたものは唯一これだけでした・・・残念。

東北大学正門脇の大イチョウの木 -2011/11/26


Fuji finepix F11, DSCF3497

Fuji finepix F11, DSCF3498
東北大学片平キャンパスの正門を入って右手に、大きなイチョウの木があります。仙台市の保存樹木に指定されていて、看板が立っています。

なんと樹齢200年。
東北大学は、ようやく100周年を越えたところですから、大学が出来る前からここにあったということになります。

この時期、辺り一面に黄色い落ち葉が敷き詰められます。

放送大学宮城教育センター(旧東北帝国大学理学部)の紅葉 -2011/11/26

Fuji finepix F11, DSCF3499
仙台市青葉区片平にある、放送大学宮城教育センター(上の写真の左隅に写っているのが駐車場です)周辺は、かつて東北帝国大学理学部生物学教室があったところで、生物学標本園にはいろいろな樹木や植物が植えられています。

今年の仙台市街は、紅葉の色づき具合がイマイチです。
でもここならキレイに色づいているのではないかと期待してやってきました。
東北大学金属材料研究所の低温センターのほうから入っていくと、早速赤色が目に飛び込んできました。

どんどん中へ入っていき、近づいてよく見ると、やはり色づき加減に「思い切りの良さ」が感じられません。


E-620, PB260441
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD
F5.0, 1/1000sec, ISO400

なんだか色が中途半端です。


E-620, PB260450
 OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD
F5.6, 1/320sec, ISO400

色づきにムラはありますが、光の当たり具合によってはそれもまた味になるといえなくもなさそうです。

2011年9月17日土曜日

ゲンノショウコとコマルノミハムシ -2011/09/13東北大金研

仙台市青葉区片平にある、東北大学片平キャンパス。
このキャンパスは大きく3つのブロックに分かれているのですが、ここはそのうちの一つ、東北大学金属材料研究所(通称金研)の敷地内です。

金研の南西隅のエリアは、駐車場になっています。その縁は南側がシャガやアジサイが植えられた土手、西側がオオイヌノフグリやニラ、カタバミなど自生の雑草たちが小さな花を咲かせるエリアです。そしてこれらはぐるりと低い石垣で囲まれていて、これがかつての大名屋敷の名残だといいます。

そんな金研、駐車場脇の草むらに、ゲンノショウコの花がたくさん咲いていました。
こちらは珍しい紅紫色ではなく、このあたりでは普通に見られる白紫色の花ですが。

いっぱい咲いていて、どれを撮ろうか迷っていると、なにやらいびつな形をした花を発見。しかもその上には何か黒くて丸いものが・・・

E-420, P9137081
OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
reverse
F1.8開放, 1/320sec (+0.3EV), ISO200

花びらの一枚一枚の両脇がかじられてスリムになっています。犯人はどうやらこの丸くて黒い虫。とてもつやつやしているきれいな虫です。

トリミングしてみますと、

1024x768枠でトリミング後600x450にリサイズ

後ろ脚がとても太いです。背中はつやつやしすぎて、よく見ると私の姿が映っています。
FotoPusの虫コミュで尋ねてみると、すぐ名前を教えてもらいました。「ルリマルノミハムシ」とのこと。
ルリは瑠璃色ということでしょう。でもどう見ても真っ黒にしか見えませんが・・・
マルノミは丸蚤、つまり丸くてノミのように跳ねる・・・後ろ脚はただ無駄に太いだけではなくて、ものすごい跳躍力を生み出す強靱な脚だったのです。
ハムシは葉虫ということでしょう。

でも、調べてみるとルリマルノミハムシとよく似たハムシに「コマルノミハムシ」というのがいるそうで、その違いは「脚の色」なのだとか。
脚が黒いのがルリマルノミハムシ、褐色なのがコマルノミハムシ・・・うーん、この写真を見るとこのハムシ、脚は褐色のようです。ということはコマルノミハムシが正解でしょうか。

このあたりのエピソードは、別のブログ(ココログ、Shino-G備忘録)にも記事を載せていますのでよろしかったらどうぞ。
ココログ記事「【虫備忘録】ルリマルノミハムシ」
ココログ記事「【虫備忘録】コマルノミハムシ??」

それにしても、昔の人はよくこんな些細な違いを見分けたものですね。
感心してしまいます。

しかしなぜ、コマルノミハムシは花粉を食べずに花びらを?
そちらも謎です。

花びらをかじられてもけなげに花を咲かせるゲンノショウコ。うまく受粉していい実ができるといいですね。

E-420, P9137082
reverse
F1.8開放, 1/320sec, ISO200

2011年9月15日木曜日

赤いゲンノショウコの花 -2011/09/13東北大片平キャンパス

東北大学片平キャンパスの、生命科学研究科裏にあるゴミ捨て場。そこは様々な花が季節を問わず咲いている穴場です。

ここで、赤いゲンノショウコの花を見つけました。
ゲンノショウコといえば、若干ピンクが入りますが白いというのが定番(私の中で)でした。赤い花があることは知っていましたが、いままで見たことがなかったので、とても感動しました。

E-420にOM 50mm F1.8レンズをつけ、OMエクステンションチューブの7mmと25mmを持ってきていましたので、まずは7mmをつけて撮ってみました。

E-420, P9137038
OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OM EXTENSION TUBE 7mm
F1.8開放, 1/1000sec (+0.3EV), ISO200

たいへんいい感じに撮れました。
どうも、ゲンノショウコの花は常に2つペアになっているようです。
まだ片一方はつぼみです。

続いて、25mmのチューブで。

E-420, P9137044
OM EXTENSION TUBE 25mm
F1.8開放, 1/1000sec (+0.3EV), ISO200

すこぶるいい写りです。
かなりやわらかめな描写になっていますね。

おそらく、同じシチュエーションでRICOH XR RIKENON 50mm F2を使ったら、全く違った雰囲気になるでしょう。

~~~
この日のゲンノショウコについては、shinodak-photostockブログのこちらの記事でも扱っています。よろしかったらどうぞ。

2011年9月7日水曜日

内蔵フラッシュ使用上の注意 -2011/09/06片平にて

OLYMPUS E-420ボディにRICOH XR RIKENON 50mm F2(F2Lではありません)の組合せで出かけた今日のお昼のサイクリング。
・・・サイクリング、とはいっても今回の舞台は東北大学片平キャンパス、金研の低温研と片平会館、そして放送大学宮城学習センターに囲まれた、旧東北帝国大学理学部生物学標本園です。
センニンソウをたくさん撮りましたが、その近くでハエドクソウを撮ったりしていた折にふと見つけた虫。
名前はわからないのですが、ごつごつして面白い形の虫です。じっとしてほとんど動きません。

【後日追記】
この虫、あとで教えて頂いたところによると、「クサギカメムシの幼虫」とのことです。成虫になればりっぱな羽根が生えるのですが、幼虫のときは鎧のような重々しい腹をみせています。

ちょうどレンズを逆付けしていたので、そのままレンズを向けます。
ちょっと薄暗いところにいたので、絞りF4でもブレてしまいました。そこで、さらにF8まで絞り内蔵フラッシュを焚いてみることに。

E-420, P9066731

すると、あら?下の方が影に・・・?
実は、逆付けしたレンズのマウントには、接写リングが2個(28.5mm + 9.5mm)ついていたのでした。
外してしまうと置き場所に困るので、たいていは「フード代わりにもなるし」と、つけたまま撮影続行してしまうのですが、今回は大失敗でした。

リングを外し、あらためて。

E-420, P9066732

こんどはばっちり。
フラッシュの光量はいつもたいてい1/64に絞るのですが、それではISO400にしてもちょっと暗くなってしまうので、この写真では1/16まで光量アップ。
少々コントラストが強くなりすぎた感がありますね。ディフューザーを使えばよいのでしょうが、お昼のお散歩ではそこまでしません。ちょっと残念です。

でも、その強い光のおかげかどうか、よく見ると

600x450枠トリミング

目のプツプツがはっきりと!そのほかの模様もディテールがクッキリ出ています。すごい。

しかし、内蔵フラッシュを焚いて接近するときは、レンズの前に何もつけないほうがよさそうです。

2011年9月6日火曜日

やっぱり初代RIKENON 50mm F2はすごかった -2011/09/06片平のセンニンソウ

最近、RICOH XR RIKENON 50mm F2Lをもってお昼のお散歩に出る機会が増えました。
逆付けしたり接写リングをつけたりしてクローズアップ撮影するのですが、ふとF2(初代)とF2L(二代目)との写りの違いが確かめたくなり、この日は久しぶりに、この春オークションで手に入れた初代RIKENON 50mm F2レンズを引っ張り出してきました。

レンズ光学系が同じで、プラスチック化の恩恵で非常に軽量なF2Lをつい贔屓にしてしまいます。でも、前からひっかかっていた「最短撮影距離の違い」。
もしかしたら近距離での撮影で写りに差が出るのでは?という疑惑がもちあがってきました。
それは、このXR RIKENON 50mm F2というレンズについて整理してまとめたブログ記事(公開した記事はこちら)を書こうと思ったときに、いろいろと調べているうちに出てきたものです。

これまで、絞りリングの動作が軽やかではなくかなりカタいこともあり、「F2Lと違いはないだろう」と、この“元祖”和製ズミクロン、XR RIKENON 50mm F2をわざわざ持ち出すこともあまりありませんでした。
きちんと比較したわけではありませんでしたが、写りもそれほど違いがないように見えたという経験も影響しています。

でも、一度きっちり確かめてみよう・・・そしてついに、先日RIKENON F2Lで、そしてOM 50mm F1.8レンズでも臨んだセンニンソウの花で試すことにしました。

「XR RIKENON 50mm F2Lでセンニンソウ」の記事:その1その2
「OM ZUIKO 50mm F1.8でセンニンソウ」の記事:こちら

まずは、かるくウォーミングアップから。
ノーマルで木の幹に絡みつくセンニンソウの蔓と花を撮ってみることに。
一応、F2Lの最短撮影距離を考慮して、60センチと最短の45センチの距離にピントリングを合わせて撮ってみます。

60センチでの写真
E-420, P9066656
F2開放, 1/640sec (-0.3EV), ISO400

花の部分を等倍に切り取ってみます。


柔らかい中にもシャープさがあります。
F2Lと同等の撮影距離ですので、先日撮った写真から花の部分を抜き出して比べてみましょう。

E-420, P8306346
これは、8月30日に撮影したもので、そのときの記事に載せた2枚目の写真から抜き出しました。
このときは、絞りF4でしか撮ってませんでしたのでこれら2枚を単純に比較することはできません。
そこで、F4で撮ったもの同士を比べることにします。

E-420, P9066655
F4, 1/200sec (-0.3EV), ISO400

実はこの写真では、この花に対して若干前ピンになっているのでベストではないですが、上のF2で撮った写真と比べると、周囲の合焦のしかたがよりシャープになっていることがわかると思います。

そして、F2Lレンズで撮った写真と比べてみたときには写りそのものに大きな差は認められないと思います。ではやはり、F2もF2Lも光学系が同じなのだから写りも同じか・・・

次は、レンズ設計時には想定されていなかったと思われる「接写リング」使用のクローズアップです。PENTAX K接写リングのNo.3(長さ28.5mm)を入れて、まずはレンズのピントリングを無限遠(もっとも引っ込めた状態)にして撮ってみました。

E-420, P9066703
F2開放, 1/800sec (-0.3EV), ISO400

絞り開放ですが、滲みも少なく合焦位置のシャープネスもF2Lより高いような気がします。でもよく見ると、若干前ピンで、右手前に伸びる萼片の先端部付近にピントが来ていることがわかります。それでも花の真ん中のしべの写りがここまで来ているということは、やはりF2Lと写りに差があることを示しているのではないでしょうか。
ここでピントリングを繰り出して、最短撮影距離に相当する位置まで持ってきたときを試してみます。10ミリ程度繰り出されました。

E-420, P9066706
F2開放, 1/500sec (-0.3EV), ISO400

若干アップになりました。こんどはきちんとしべにピントが来たようです。びっくりしたのは、絞り開放であるにもかかわらず、かなり解像感が高いことです。
これがF4まで絞ると・・・

E-420, P9066714
F4, 1/160sec (-0.3EV), ISO400

本当にすばらしい画像になります。しかも、ボケが素直です。
やはり、F2とF2Lの違いはクローズアップ撮影で顕著に(少なくとも私の目では)見えました。これはますます絞りリングの具合を直して、万全の状態でもっと活躍させてやりたくなりますね。

最後に、今日一番のお気に入り写真を披露いたします。
E-420, P9066690
逆付け
F2開放, 1/1600sec (-0.3EV), ISO400

左上に葉が被さっていて、左からの日光が遮られて少し陰っている奥の花と、日光を受けている手前のつぼみです。
絞りを開放にしているにも関わらず、ぼやけた感じにならずにしべのひとつひとつがくっきりと見えています。これには驚きました。

2011年9月4日日曜日

ニラの花と虫たち -2011/09/03(土)

先の記事のつづきです。
花期がまだ序盤のようで、つぼみもたくさんありました。
そんな中のひとつにアブがやってきてとまりました。

E-420, P9036599
OLYMPUS E-420
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
PENTAX K接写リング No.1 (9.5mm)使用
F2開放, 1/500sec (+0.7EV), ISO400

花が咲いていないのに、どうするつもりなのか?

E-420, P9036600
PENTAX K接写リング No.1 (9.5mm)使用
F2開放, 1/500sec (+0.7EV), ISO400
(2536x1902枠でトリミング)

ただ一休みしているだけのようですね。

E-420, P9036603
PENTAX K接写リング No.1+3 (9.5+28.5=38mm)使用
F2開放, 1/400sec (+0.7EV), ISO400

接写リングを継ぎ足して38mmにまですると、けっこうアップで撮ることができます。
しっかりつかまって、においをかいでいるようにも見えます。
(虫に「ニラのにおい」がわかるのでしょうか?しかし、もしにおいを嗅ぐのだったら触覚を使うはず?)
でもやはり、ただ一休みしているだけなのでしょう。

開いた花には、ハチがやってきました。

E-420, P9036606
PENTAX K接写リング No.1+3 (9.5+28.5=38mm)使用
F2開放, 1/1250sec (+0.7EV), ISO400

ハチの目にピントを合わせようとしたのですが、わずかに前ピンとなってしまいました。
でも、そのおかげでしべをつかむ前足がばっちり撮れてます。


1600x1200枠でトリミング
「俺にマイクをよこせ!」とやっているようにも見えます。
とりあえず、持っているしべの先の葯にはピントがばっちり来ています。