その中にあった大きな木にまとわりつくセンニンソウの蔓。
高みに上を向いて咲く白い花。
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E-420, P8306345 |
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
この写真は先の記事でも紹介した写真です。
まず最初にこの花が目に止まり、撮影を開始したのでした。
ちなみにこの写真の撮影にあたっては、XR RIKENON 50mm F2Lレンズを「素」で使い、最短撮影距離の60センチでF4に絞っています。
非常にいい写りです。
写真をご覧になればわかるとおり、木の幹に巻き付いた蔓の上に咲いているので、見る角度によって背景が大きく変わってきます。
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E-420, P8306346 |
ここからいよいよ、レンズを逆付けして接近してみます。
まずは木の幹を真後ろに置いて、上から覗き込んでみます。
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E-420, P8306350 |
暗いトーンの背景に、白い花が映えます。
真上から見下ろしているので、絞りをF2開放にしていても4枚の萼片(花びら(花弁)のように見えますが花びらではないそうです)がどれも同じ程度のボケ具合になっています。
センニンソウの花の特徴は、この4枚の萼片と、比較的短い花糸(萼片より「はるかに」短いとされていますが、この花に関してはそんなに短くはないです)です。
よく似ているボタンヅルのほうは、花全体がセンニンソウより小振りで、花糸が長いというのが特徴だそうですが、やはり花を見ただけでは違いがわかりにくいです。
葉を見れば一目瞭然で、センニンソウは葉の縁が滑らか、対してボタンヅルはのこぎりのようなギザギザの切れ込みが入るという点が異なります。
つづいて、少し左に回り込んで視点を下げてみます。
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E-420, P8306353 |
全体的に背景が明るくなって、雰囲気が変わりました。
花をやや横から見る形になって、ピントの合い方・ボケ方がさきほどの上から見下ろした場合と違ってきます。
上から見下ろすと、一番手前に突き出した花の中心にピントを合わせれば、同心円状に花の外側に向かってポケていきます。
しかし横から見るアングルでは、ピントを合わせた位置を中心似前後方向のボケとなります。
少し背景が明るすぎたかもしれません。次にはもう少し視点を右に回して、木の幹の暗い部分の割合を増やしてみました。
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E-420, P8306357 |
ここまでは、花の全体像をフレーム一杯に入れる構図でした。
つづいては、レンズを逆付けした上に接写リング(PENTAX製のKマウント接写リング。No.1 (9mm)、No.2 (19.5mm)そしてNo.3 (28.5mm)という厚みの違う3種類がセット)のNo.3をつけ、花の中心部をアップで狙います。
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E-420, P8306369 |
コントラストがつきすぎて不自然にならないように、フラッシュの光量を1/64に落とし、ISO感度を100まで下げました。すると、背景は真っ暗になります。なんだか屋内で撮影したような感じになってしまいました。
つぼみも撮ってみました。
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E-420, P8306371 |
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E-420, P8306374 |
絞りを開放にしてしまうと、おそらくピントの合う範囲が狭くなりぼんやりしすぎるでしょう。
F8まで絞ってフラッシュを焚くと、背景が真っ暗になりすぎて、つぼみが人魂のようにぽっかり浮かぶ異様な映像になってしまったかも。
このF4という絞り設定は、特に狙ったわけではなかったのですが、結果的に良い選択だったのかもしれません。
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撮影に際しては、どうしても被写体の見え方に気を取られてアングルを決めてしまうために背景がよくないというケースがしばしばあります。
特に手持ち撮影では、主役の被写体のほうに意識が集中してしまうので、あとで映像を見てがっかりすることも。
背景はやはり重要ですね。
さて、この生物学標本園跡地、一般道から少し中に入ったところにあるので目立たないのですが、いろいろと季節ごとに花を見ることができてとてもよい雰囲気の場所です。
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