2011年9月4日日曜日

ニラの花 -2011/09/03(土)

東北大学金属材料研究所の、片平丁通りに面した一角にはかつての大名屋敷の名残である石垣(最近までそんな由緒ある石垣とは知りませんでしたが)は野草雑草の宝庫。

石垣の石の間には、夏前にはムラサキカタバミやアカカタバミ、ノビルやアブラナ科のタネツケバナが、そして石垣の上の土手にはオオイヌノフグリなどたくさんの花が見られます。
この石垣周辺は、ふだん地面に咲いていて撮影のためには寝転ぶ必要があるような小さな花たちが、ひざの高さから肩の高さという絶好の位置にあるため、とてもいい撮影フィールドなのです。

夏の終わりのこの時期、この石垣が連なる一角でも特に限られたエリアに、ニラの花が咲きます。去年の今頃見つけたのですが、そのときは2,3株がポツリポツリ、という感じでした。

今年は、ずいぶん数を増やしたようです。(生えているエリアはひろがっていないみたいですが)

ニラの花は、一本の茎からたくさんの花がひろがって花火のように咲きます。

E-420, P9036609
OLYMPUS E-420
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
PENTAX K接写リング No.1+3 (9.5+28.5=38mm)使用
F2開放, 1/1000sec (+0.7EV), ISO400

この写真では、ちょっとシャッター速度が速くなりすぎかもしれません。ISO感度を落としてノイズを抑える設定にしたほうがよかったかも・・・
でも、+0.7EVのオーバー露出設定にして、白い部分が飛んでしまわない程度にぎりぎりまで光を入れ、あとでRAW現像のときにトーンを落とすようにしています。

こうすると、明るい部分を適正露出にしたときの暗い部分でのノイズによる粒状の荒れが抑えられます。
今回は、ぎりぎり飛んでしまった部分が若干出てしまいましたがまずまずではないでしょうか。

さて、花のほうを見ていただくとわかるように、一株のなかでも花の咲くタイミングはばらばらで、この花のようにまだ咲き始めの場合はよいのですが、時期が進んでくると「つぼみと花と枯れ花(ときにはさらに実も」混在して、花全体としての美しさがいまいちになります。
そんなとき有効なのが、やはり「絞りを開けて不要なものをぼかす、にじませる」ということになるでしょう。

E-420, P9036594
フルサイズ3648x2736を2536x1902枠でトリミングしています。
PENTAX K接写リング No.1 (9.5mm)使用
F2開放, 1/1600sec (+0.7EV), ISO400

ひとつだけこちら側に飛びだしている花にピントを合わせると、ほとんどがピンぼけになりますが全体としてニラの花であることが辛うじてわかる程度のボケ味になっています。

ちょっとだけ残念なのは、ピントを合わせた花があまり美しくなかったことです。

つづいて、そのまま後ろの集団にピントをもっていくと・・・

E-420, P9036596
(同様に2536x1902枠でトリミングしています)

花が束ねられている根元に、黒くて美しくないものが写り込んでしまいます。
肝心の花へのピント自体もかなり甘くて、これはイケてませんね。

今年はたくさん花があるし、花期もまだこれからという感じなので、もうしばらく楽しめそうです。

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