2013年5月6日月曜日

片平丁通りの石垣で -2013/03/08

「片平丁通り」とは、平成12年から14年にわたって実施された仙台市の「歴史的町名等活用推進事業」によって命名された歴史的町名活用路線の名称だそうです。

正式には、SEIYU五橋店と東北学院大学土樋キャンパスに挟まれた「南六軒丁通り」が折れ曲がったあたりから、青葉消防署とコンビニエンスストア・ミニストップがある交差点までの区間です。

私が散歩コースにしているのは主に、東北大学正門から消防署までの北半分の区間です。
消防署の手前には、仙台高等裁判所があり、その手前に片平丁小学校があります。

裁判所はもと伊達家重臣、原田甲斐邸のあとで、この片平丁通り側はなんとなく武家屋敷の庭風な雰囲気がかすかに残っているような気がします。その大きな要因は、道路に面して続く石垣です。

現代風の形と大きさをそろえた無機質な石垣と違って、ここの石垣と東北大学金属材料研究所の石垣は、昔の武家屋敷だったときの姿を残しているとのことで、その隙間から顔を出す四季折々の雑草たちも、なんだかほかと違って風情があるように思えます。

3月初旬のある日、それまで寒くて彩りのなかった石垣のあいだにぽつんとひとつ、白い点が目にとまりました。

OLYMPUS XZ-2, P3080983
これはタネツケバナの花です。
地面から生えているのとはまた違った雰囲気があります。

向こうに見えているのは片平丁小学校前のバス停。裁判所の南の端ちかくの場所です。

この、片平丁通りの北の端、裁判所のあたりは、通りの向かい側が開けていて日当たりがとても良いので、春の花が咲き始める時期も、ほかの場所より少し早めのように感じます。

このような写真を撮るとき、石垣のそばに座り込んでもたれかかったりしているので、ときどき具合が悪いのと勘違いされ「大丈夫ですか?」などと声をかけられることもあります。
そうでなくても、「なにか珍しい花なんですか?」と尋ねられることもあり、「ただの雑草です。どこにでもあります」とはなかなか答えづらいです。
たまに、雑草話で盛り上がるときもありますが・・・

「虫食い穴が空いた葉っぱ」や「枯れ花、タネを出したあとの実」などのプチ・マイブームがあり、それぞれ時期が来ると撮影対象に浮上してきますが、この「石垣雑草」も強力なマイブーム・アイテムに成長しそうです。

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